lanケーブルの仕様と形状について

lanケーブルには標準的な6ミリメートルのものに加えて、細型のものや薄さ2ミリメートルに満たない平たい形状の製品があります。

平たい形状の線はカーペットの下やドアの隙間に入線できるので、壁への穴あけをせずに配線が可能です。情報伝達性能によっても仕様が分けられていて、動画などの容量の大きなデータの伝送にはカテゴリー5E以上を推奨します。ノイズ対策方法によってもSTPとSTPとに分けることができます。8本の線にさらにシールド線を追加し、信号線を電磁シールドするのがSTPケーブルです。接地線の接続が必要になるので工事がかかりますがノイズ対策には効果があります。

STPケーブルはカテゴリー6以上の製品があります。1対の線をツイスト状にしたものをUTPケーブルといい、外部からのノイズの混入を抑える効果があり、配線工事費も安くなります。細型や平たい形状の線は、電気抵抗値が高くて外来ノイズにも弱くて長距離伝送には向いていません。短い距離で導入コストを抑えるときのみ使用できます。どの方式のlanケーブルを採用したらよいかは、対ノイズ性能とコストと施工性を総合的に判断して決まります。

家庭でのlanは無線と有線の二つがあり、デスクトップパソコンは有線で、ノートパソコンやスマートフォンやタブレット端末は無線接続の例が多いです。鉄筋コンクリート造や広い家屋では、アクセスポイントや中継器を追加して部屋の隅々まで電波を到達させますが、機器間をlanケーブルで繋ぐ場合があります。家庭内lanが無線だけで構築できないときは有線を併用しますので、ケーブルの選定が必須になります。
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