配線ダクトを使用するならUL規格認定品が安心

配線ダクトを設置するなら、UL規格認定樹脂を採用した製品を使用するのが安心です。

配線ダクト製品に多く取り入れられているUL規格とはプラスチックの燃焼が進む具合を実験し、基準を満たしたものは一定の火や熱の中でも形を留めて中のケーブルなどを守ったり、深刻な損傷が生じるまでの時間を先延ばしにすることができます。不燃加工を施したものほどの能力は無いものの、比較的リーズナブルな価格で一定の健全性を保つことが可能です。UL94のHB規格では短冊状にした5本の実験片を水平にして着火し、燃焼が進む速度によって合否が判定され、1分あたり40mmと1分あたり70mmの2つの規格があります。

V-0、V-1、V-2規格では5本の試験片を用意し垂直に設置した状態で下端からバーナーの炎をあてて10秒間保持してから離します。ここで炎が消えれば直ちにバーナーの炎を再び10秒間あててから離します。判定方法は1回目と2回目の炎を離してから鎮火するまでの時間、2回目の鎮火するまでの時間および無燃焼持続時間の合計、5本の試験片の燃焼時間の合計、熱で溶けた試験片の一部が下へと零れ落ちる燃焼滴下物の有無があります。

1回目と2回目ともにV-0の場合は10秒以内、V-1とV-2の場合は30秒以内に鎮火することに加えて、2回目の燃焼持続時間と無燃焼持続時間の合計はV-0の場合は30秒以内、V-1とV-2の場合は60秒以内に消えるのが基準となっています。さらに燃焼滴下物の発生が許されるのは、V-2のみとなっています。このような厳しい基準をクリアしたUL規格認定樹脂を使用した配線ダクトであれば、リーズナブルなコストで万が一の火災の際にも一定の信頼性があることから安心して利用できます。

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