ソーラー発電設備と結束バンド

結束バンドは、家庭内にある家電製品の電源や映像や音声ケーブルを束ねて整理したり、エアコンの冷媒管とドレン管や制御線とを束ねることに用いられるほかに、住宅や建築物の新築や増改築工事などの電気設備の工事でも、ケーブルの固定などに用いられています。

ソーラー発電設備の発電パネルと発電した直流の電力を交流に変換するためのパワーコンディショナーとの間はケーブルで結ばれていますが、この線も屋根や造営材などに適宜固定されていて、結束バンドが役に立っています。ソーラー発電は、低炭素社会の構築と地球温暖化防止を目的にした発電電力の固定価格買取制度によって、10年ほど前から急速に普及してきました。家庭などの出力10キロワット未満の一般用から、メガソーラーに代表される大規模な産業用のソーラー発電設備まで、日本国内の多くの街には発電パネルが設置されています。

大規模災害の発生では、送電線の切断や発電所そのものの被災によって、電力の十分な供給がなされないことがあります。このような状況下でもソーラー発電設備があれば、日中の晴天時に限られはしますが電気を使うことができます。蓄電池設備があれば夜間や雨天時にも蓄電された電力の供給がなされます。有事の際にも停電することなく電力供給ができますが、日頃からパネルやパワーコンディショナーやケーブルの状況について点検しておくことが重要です。

特にケーブルは樹脂製の結束バンドで固定されていることが多く、紫外線や降雨によって劣化しバンドが割れてケーブルがたるんでしまうことが懸念されます。たるみはケーブルの破損や機器接続不良に繋がるため、いざという時に使用不可になります。安定した電力供給のために、結束バンドを含めた点検と、必要に応じた修理が推奨されます。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *