配線ダクト設置は人が容易に触れない場所を選びます

照明器具を取り付ける装置の一つに配線ダクトがあります。

配線ダクトとは、開口溝から専用のプラグを経由してスポットライトなどに電気を送るダクトのことを意味します。分電盤や制御盤などの中にあって、電線の保護や整理、収容などの目的で使われるものです。主として合成樹脂で作られているものが多いです。

形態としては、上面の開いたコの字型の本体を最初に取り付けて、その中側に配線を施し、最後に上の蓋を取り付けて閉めるというのが一般的です。ダクトの途中でどこからでも容易に配線を引き出すことができように、本体の両方の側面がスリットになっております。用途としては、ギャラリーなどの照明で頻繁に使用されていますが、一般家庭においても独特の雰囲気を醸し出すための演出として広く使われています。

ほかにも、トラックライト、ライティングレールとの呼称があります。配線ダクトの特徴は、脱着や位置の変更が容易にできて、なおかつプラグ・ダクトの形状が規格化されておりますので、各メーカーが製品を出していますがそれぞれ互換性を持っている点が便利です。100V用配線ダクトの施工については、電気設備技術基準解釈第185条に規定されております。ダクトは造営材に堅ろうに取り付けることが義務付けられているのです。

つまりワイヤ吊りなどのように不安定な形の設置は認められていません。またダクトの開口部は下に向けて設置するものとされています。上向きには取り付けができないのです。人が容易に触れる恐れがない場所に取り付けることは言うまでもありません。

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